ナガオカケンメイ「ナガオカケンメイの眼」レビュー。メールマガジンとD&DEPARTMENTと私の話。

ナガオカケンメイ氏の新書を購入しました。

過去のメールマガジンからピックされた内容をまとめた著書「ナガオカケンメイの眼」です。

本書のまえがきにもあるように、メールマガジンという媒体も時代的に役目を終えそうで、、、

それでもメールマガジンという手法がどこまで続くのか、ロングライフデザインを主軸に活動されているナガオカ氏がメールマガジンを続けていることが、なんかいいなぁと思います。

以下、本の中で気になった記事をいくつか紹介。

目次

思い切り閉じていく

p.72 思い切り閉じていく

ネットやSNSで、情報がすぐに得られる時代。逆に本当に貴重なのは、限られた人が限られたカタチで知れて、経験できること。

以前、studioLの山崎亮氏のYouTubeにナガオカケンメイ氏で出ていた時に語っていたことが、この「思い切り閉じていく」。

非常に説得力あるなぁと。

自分はなんなのか。

p.251 自分はなんなのか。

ここ最近の個人的な悩み(というよりモヤモヤしていたこた)がまさにこれ。

典型的なプロダクトデザインをしなくなり、広義のデザインとか言われたりして、自分は何している人なのか、なんなのか。

自分なりの、オリジナルの肩書きは私にはまだありませんが、少し気持ちが楽になった気がします。個性ではなく、個人差。

新しいこと。

p.333 新しいこと。

「最近、新しいことをやってないなと思います」

まさに。

日々、仕事や家庭のことを忙しくこなすと新しいことをやる機会が減っていきます。

ナガオカ氏の言うように、小さなことでも、役に立たなくても、新しいことを意識してやろうと思います。

「人のためじゃなくてもいいんです。朝、なかなか起きられない自分のためだけに、でも。」

「ナガオカケンメイの眼」感想

ナガオカケンメイ氏が日々思ったことをメールマガジンにしているので、共感できること、そうでもないこと、私なら何も考えず過ぎ去ること、、、、

いろいろなことが書かれていますが、ナガオカケンメイ氏の視点は、鋭くて、それでいて人間臭い部分も多くあり。

上記以外にも、刺さること、気付きのあることがたくさんありました。

時間のある時に少しずつゆっくり読むのがいいと思います。

ナガオカケンメイ氏の本

私は、ナガオカケンメイ氏の著書で所有しているのは「ナガオカケンメイの眼」を含めて3冊。

1冊はふたりの絵本 結婚。という本です。

妻と結婚した時に義父から頂いた本で、「これ、もらっておいて」とだけ言われて渡された本です。義父は、一人娘を嫁に出す際に、私にいろいろ言いたいこともあったのだと思います。

ただ不器用な義父のこと、コトバにするのは野暮だし、でもやはりなにか伝えたかったのでしょう。そして、この本を娘の結婚相手である私に渡したのでした。

本棚にあり、たまに手に取って眺めたりします。

結婚生活、初心が大切。

2冊目は、もうひとつのデザイン ナガオカケンメイの仕事

新しく作らない、「もうひとつのデザイン」とは?そんなことをテーマに書かれた本。

私がこの本を購入したのは、2018年の5月18日、GINZA SIXの蔦屋にて。

この日、銀座付近で行われた(ここの記憶は曖昧)ものづくりを行う中小企業の展示会があり、その展示会では、SONYのデザイナー高木紀明氏が「aibo」のデザインプロセスをテーマに講演する、しかも無料!ということで、私は、仕事の合間に聴講しにいったのでした。

SONYのデザイナー高木紀明氏については、この記事を。

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そこで、高木氏のaiboのデザインプロセスを聞いて、スキルもセンスも感性も経験もあるデザイナーがここまでストイックにデザインしていることに、自信をなくしたのでした。

中途半端なプロダクトデザインをするのは、恥ずかしい。今後はモノのデザインが少なくなる時代、本当に必要なモノのデザインは本当に優秀なプロダクトデザイナーが担えばよいのだ。

私がやる必要はない。。

とか、そんなことを思いながら、GINZA SIXまで歩き、蔦屋で手にしたのが、この本でした。

文字が大きくて読みやすい
この本を買った時、この文章が刺さりまくった。
必要なものの質をあげる。

私自身の次のキャリアを考えるうえで、きっかけとなった一冊ですが、クリエイティブな視点を大切にしたい方にはおすすめです。

ナガオカケンメイ氏の取り組み

個人的には、ナガオカケンメイ氏の活動には共感するし、D&DEPARTMENTの店舗にも割と行く方だと思います。

以前、シャツの染め直しのサービスも活用し、このブログにも書いてますね。

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【デザイン活動家】という肩書のナガオカケンメイ氏ですが、このような肩書というか、このようなお仕事をする人がもう少し増えてもいいんじゃないかなと思います。

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この記事を書いた人

元インハウスのプロダクトデザイナー。三角屋根の小さなお家で、妻と息子とチワワと生活しています。

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