10年以上前の本だけど、改めて沁みるなぁ「デザインの骨格」山中俊治著

僕の中のデザインヒーローのひとり、山中俊治氏。「デザインの骨格」は、その山中俊治氏が以前書いていたブログから記事をピックし、まとめた本です。

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僕が企業デザイナーをしていたとき

僕が企業デザイナーをしていたとき、よく氏のブログをチェックしていました。日々の業務に追われ、自分の知見や好奇心すらも広げることが難しかった僕が、楽しくチェックしていた数少ないデザイン系の情報でした。

当時は、黒川雅之氏のブログ「曼荼羅紀行」も読んでたっけ。(後に、デザインと死という本になり購入し読んだ。)

山中氏のブログを読み、心の平穏とデザイナーとしての初期衝動みたいな気持ち(モチベーション)をなんもか保っていました。

当たり前だけど、バツグンに絵がうまい。

そして、この本が刊行され、すぐに購入し、日々の業務で失われていく何かを埋めるように読むという。。なんというかお守りのような本でした。

山中俊治さんにサインをねだるデザインヘッズ

過去、展示会や講演会で何回も山中俊治氏をお目にする機会があり、山中さんのプロダクトにいつもお世話になっていることや「デザインの骨格」で平穏が保てたこと、ファンであることなどを伝えたいとは思うものの、そんな声をかける勇気はなく。。

しかし、2018年くらいに六本木のAXISギャラリーで行われた山中俊治氏と寺尾玄氏(バルミューダ)のトークセッションを聴きに行った時、話しかけても良さそうなチャンスがあったので、「ファンです、あなたのデザインの。サインください」(今思うと、なんと無礼な)とだけ言って持参していたこの本:デザインの骨格をお渡ししました。

山中さんはご自身の愛用しているLAMYのペンを使い、にこやかにサインをしてくれました。

山中さんのサイン。まさに山中タッチ。
感動したぜ。

僕は「ありがとうございます」とだけ言って、そそくさと会場を後にしたのでした。

そして、未だに。。

そんな本を最近また読みたくなり、パラパラとめくっては、自分の気持ちをリセットするということをしています。

自由でいいんだとか、好奇心赴くまま調べてみる、描いてみるとか、そして、当時の気持ちを懐かしみながら、少しは成長してるんかなぁとか思いながら、モノゴトを考えるのでした。

コトバ使いもやわらかくて、いいんだよなぁ。たまに鋭利な内容を書いているときもあるけど、それが山中氏らしくて。

ちなみに昨年刊行された山中さんの本「だれでもデザイン 未来をつくる教室」も購入し読みました。こちらもかなりよかった。これについてはまた別で書こうと思います。

 

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この記事を書いた人

元インハウスのプロダクトデザイナー。三角屋根の小さなお家で、妻と息子とチワワと生活しています。

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